既に単剤として実臨床で使われている薬剤の併用試験(ex. KEYNOTE-189=pembrolizumab+chemotherapy, FLAURA2=osimertinib+chemotherapy etc.)に関しては、併用期間だけを評価しても不十分であることには注意が必要である。

確かに、DrugAを基準に考えてしまうと、A単剤のPFS(=下図PFS1)よりも、Bを併用した場合のPFSの方が良好になる可能性は高い。
問題は、両薬剤を使いきるまでの期間だ。DrugAでPDになってからDrugBを順番に使うよりも、併用した方が本当にメリットは大きいのか?そしてOSへの影響はどうなるのか?

もちろん、単剤を順番に使う場合と、同時に使う場合では、副作用などのリスクも加わってくることなど、他にも考慮すべき点は多い(下図の通り)が、とにかく併用によるPFSの延長だけで喜ぶ前に、ちょっと立ち止まって考えるべきだろう。