肺がんにおける術後アジュバントosimertinib:DFS延長の意義再考

以前に、「術後アジュバントosimertinib治療に賛成?反対?」というテーマで記事を書いた。(リンクはこちら)実際の承認や、さらなるデータの蓄積なしには詳細な議論に限…

どうなる?肺がんのコンパニオン診断

肺がん治療薬の選択肢が増えるに伴い、コンパニオン診断薬(CDx)システムもますます複雑化してきている。ここでは肺がんのCDxをめぐる課題や最新の動きについてまとめて…

肺がんにおけるネオアジュバント療法、免疫チェックポイント阻害剤を使うメリット・デメリット(その2)

ネオアジュバント/アジュバント療法は、多くの固形がんで治癒の可能性を高めることを目的に行われ、ホルモン療法(乳がんや前立腺がんなど)、放射線療法、化学療法、そし…

進行期EGFR変異陽性肺がんの初回治療はosimertinib一択か?(その2)

FLAURA試験の画期的な結果を受け、現在のEGFR変異症例に対する治療にはosimertinibが最も優先される流れとなっている。確かにそのPFS延長効果や脳転移への有効性を考える…

免疫チェックポイント阻害剤+化学療法、肺がんにおけるネオアジュバント療法として有望か?

従来の化学療法(chemo)のエビデンスでは、術前(ネオアジュバント)、術後(アジュバント)の成績はほぼ同等であり、ともに手術単独と比べてOSで5%程度の改善が期待でき…

肺がん治療におけるリキッドバイオプシー活用への期待

Circulating tumor DNA(ctDNA)の活用は、肺がんや大腸がんなど多くの癌腫において注目を集めており、遺伝子検査目的だけでなく、治療の効果判定やMRDのモニタリング等、…

進行期EGFR変異陽性肺がんの初回治療はosimertinib一択か?(その1)

FLAURA試験の画期的な結果を受け、現在のEGFR変異症例に対する治療にはosimertinibが最も優先される流れとなっている。確かにそのPFS延長効果や脳転移への有効性を考える…

肺がんにおけるネオアジュバント療法、免疫チェックポイント阻害剤を使うメリット・デメリット

従来の周術期における化学療法による治療の目的は、『ネオアジュバント(術前)治療→腫瘍縮小とそれによる外科切除を容易にすること』『アジュバント(術後)治療の目的→…

肺がんにおける術後アジュバント療法、免疫チェックポイント阻害剤は誰に使う?

昨今、ADAURA試験との対比という意味においても周術期ICI治療が活発に議論されるようになってきた。術後アジュバントICI治療としてのIMpower010試験の結果を受け、実臨床…

肺がんにおける術後アジュバントosimertinibの実施に賛成?反対?

CTONG1104、IMPACT、ADAURA等の試験結果を踏まえ、EGFR-TKIが術後治療の選択肢として実臨床で承認される日も近いと予想される。ここではまずADAURAの結果を踏まえ、今最も…