切除不能III期ALK陽性肺がんに対する最適な地固め療法:ICIよりTKIを優先すべき?
切除不能III期のNSCLCに関しては、ドライバー変異の有無に関わらず長らくICI(PACIFICレジメン)が使われてきた。しかし、過去にはIV期ドライバー変異陽性NSCLCに対するICIの治療効果が乏しいこと(Mazi […]
進行期非小細胞肺がんの一次治療:抗PD-(L)1抗体単剤か、chemo併用か、それとも?
進行期肺がんにおける抗PD-(L)1抗体とchemoの併用においては、PD-L1発現ステータスに応じてICI単剤では不十分な場合にchemoを併用する、という考え方になっている。 しかし、今回注目する論文は、そもそもキー […]
osimertinibは病勢進行後も継続? or 別の治療にスイッチ?
EGFR遺伝子変異陽性NSCLCに対するosimertinibは、その効果の高さや経口投与という利便性、比較的少ない副作用などの利点から、現在進行がんの1次治療として広く使われている。 しかし、osimertinib使用 […]
肺がんにおける第3世代EGFR-TKIの真の使い所を再考
非小細胞肺がんにおいて第3世代EGFR-TKIと言えば、日本ではosimertinib(Osi)が広く使われている。 OsiはAURA試験にて第1/2世代EGFR‐TKI耐性後にT790M変異が発現した症例をターゲットと […]
手術の最適なタイミングは?
先日の肺癌学会関東支部会にて、集学的治療のセッションにおけるコンバージョン手術の議論を聞きながら色々と想像が膨らんだので、備忘録も兼ねて徒然なるままに。 従来、手術は腫瘍が限局しており全身療法が"不要な"早期肺がんに対す […]
他の細胞からテロメアを受け取ることでT細胞は長期免疫記憶を維持してる?!
9月15日付けのNature Cell Biologyに非常に興味深い報告が出ていた。このような基礎的な文献は職業柄あまりアンテナが高くないのだが(汗)、タイトル(An intercellular transfer of […]
NICHE-2試験のwaterfall plotこそ、まさに"滝の流れ"だ!
ESMO 2022のPresidential Symposium IIで発表されたばかりで興奮冷めやらぬまま「今日の話題」としてUPしたい(誤字脱字、乱文長文はお許し願いたい)。 この試験はdMMRの局所進行大腸がん患者 […]
周術期治療と高齢化の波
最近は欧米でも肺癌患者の高齢化が進んでいるが、とりわけ日本とイタリアは一昔前から高齢化著しい国の代表になっている(と聞いた)。肺癌診療ガイドラインではNSCLCにおいて75歳以上を高齢者と定義しているが、2017年度のが […]
Un"TIL"バイオマーカーへの道のり
2016年12月、初回化学療法後のNSCLC治療薬として初めてのICIとなる抗PD-1抗体nivolumabが承認された。そのちょうど1年後となる2017年12月には、腫瘍PD-L1発現をバイオマーカーとしてpembro […]
抗PD-1抗体は何度も使える?
つい先日まで行われていたWCLC 2022、今やっと録画視聴が追い付いてきたところである。(コロナ禍での学会Web参加にありがちな状況だろう…) さて、今日は関連の話題としてICIのリチャレンジについて考えてみたい。IC […]