いいことばかりではない!?免疫チェックポイント阻害剤と放射線療法の併用新着!!
今回は、放射線療法(RT)が腫瘍の転移を促進させる、というNatureからの報告(Piffkó A et al. Nature 2025)から考えたことをまとめてみた。 RTといえば、照射野ではない転移巣の縮小も期待でき […]
非小細胞肺がんにおけるEGFR変異の種類から見えてくるがん微小環境の違いや治療戦略は?
EGFR変異陽性NSCLCには、高頻度に認められるcommon mutation(Del19とL858R)と、頻度の低いuncommon mutation(例:G719AやL861Q)があり、ひとくくりにはできない。主に […]
これからの非小細胞肺がん治療における二重特異性抗体への期待:基礎から臨床まで
分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬、ADC、そして最近では二重特異性抗体の開発がアツい。二重特異性抗体の中でも最近注目している薬剤のひとつに、VGEFとPD-1を標的とするIvonescimabがある。これは、以前書 […]
二重特異性抗体(Bispecific antibody)
・2つの異なる抗原もしくは同じ抗原の2つの異なるエピトープに同時に結合する抗体分子(図1). ・抗体の抗原結合部位、Fc部位を構造要素として(図2)、現在までに様々なフォーマットの抗体が開発中(図3). ・最初の臨床応用 […]
免疫チェックポイント阻害剤の効果と免疫環境:効果の持続性や併用のメリットに必要な条件は?
先日開催されたASCO-GI 2025での発表と同時に論文がリリースされたCM 8HW試験(André T et al. Lancet 2025)。今回は、MSI-H/dMMRの進行大腸がんに対するNivo+Ipi vs […]
術前療法 vs. 術後療法、臨床試験データを比較して大丈夫?
進行期がメインの対象であったIOやTKIの薬剤開発も、現在はより早期をターゲットにしたものに移行しつつある。 今回はその中でも周術期の治験を見るときの注意について考えてみたい。 術前療法における治験では、術前治療の前にラ […]
肺がんにおける切除可否の判断再考:手術が適した症例をどう見極める?
以前の記事の中で、III期肺がんにおける切除の可否の境界設定の難しさについて言及した。そのときに取り上げたEORTCのコンセンサスレポートが論文になったので(Houda I et al. Lung Cancer 2024 […]
免疫チェックポイント阻害剤の効果を正しく評価し次治療を考えるために:RECIST評価の限界
免疫チェックポイント阻害剤(ICI)は、特徴的な効果発現パターンを持つことから、従来の化学療法や分子標的薬の効果判定に使われているRECISTによる評価では限界があることが以前から指摘されている。 この点に関してつい最近 […]
免疫チェックポイント阻害剤の投与はいつまで継続すべきか?(その2)
進行期固形がんに対する免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の最適な継続期間について、先日興味深い論文が報告された(Taieb J et al. J Immunother Cancer 2025)。 この話題は以前の記事で […]
放射線療法と免疫療法の併用療法:それぞれの効果を最大限に引き出すには?
以前の記事の中で、局所療法である放射線療法(RT)と全身療法である免疫療法(ICI)との併用の可能性について書いた。その時には、併用がいかに有望であるかについて自信満々に書いたわけだが、最近のデータを見ていると、そう単純 […]