非小細胞肺がんにおけるEGFR変異の種類から見えてくるがん微小環境の違いや治療戦略は?
EGFR変異陽性NSCLCには、高頻度に認められるcommon mutation(Del19とL858R)と、頻度の低いuncommon mutation(例:G719AやL861Q)があり、ひとくくりにはできない。
主にcommon mutationで使用されるTKIだが、uncommon mutationでは十分な治療効果が得られないなど、両者のがんの性質が異なることが示唆されてきた。
つい最近の報告(Tavernari D et al. J Thorac Oncol 2025)では、19,163人(うちEGFR変異保有患者5,212人)の大規模データベースを使い、common/uncommon mutationのそれぞれの特徴を解析している。