KRAS変異陽性症例に対する治療の転換期?:活性化(ON)型阻害剤への期待
今年のELCCおよびACRRでは、RASの活性化型、つまりGTP結合型に対する阻害剤の報告が目を惹いた。メカニズムとしては、低分子阻害剤が活性化型RASとシャペロンタンパク質と三者複合体を形成し、下流のシグナル伝達に必要 […]
体内時計を制するものは、がん治療を制す!?:免疫療法のタイミングを考える(その2)
前回の記事の中で、昨年注目を集めた体内時計とICIの効果(投与タイミング)についての話題を取り上げた。そこで引用した初のランダム化試験であるASCOのデータは、最近Nature Medicineに掲載され、そのインパクト […]
手術先行後に再発高リスクが判明した早期非小細胞肺がんに対する術後の最適な治療は?
非小細胞肺がんにおける周術期ICI療法は、術後から術前と開発が進み、現在はサンドイッチ(術前+術後)に注目が集まっている。基礎的な観点からも、プライミングの場であるリンパ節および抗原の供給源であるがん細胞が存在している術 […]
Countdown to 2026 - 2025年の肺癌トピックスを振り返る
1、どうする周術期IO治療 術前/術後ICI治療が実臨床に導入されてから3年弱となるが、その適応範囲の議論が続いている。特にICIの特性上、”術後よりも術前”という考えが主流となってきており、①術前ICIの適応範囲、②術 […]
がん特異的“非”変異配列こそが理想的な標的抗!?:免疫療法のパラダイムシフトへの期待
先日の記事で、これから臨床応用が期待される分野として、がんに特異的な“変異” 遺伝子配列を狙ったワクチン開発を取り上げた。ところがつい最近、この開発方針が完全に覆るかと思われる画期的な実験結果が報告された(Apavalo […]
休眠細胞の目覚め:ウイルス感染とがんの再発の驚くべき関連が明らかに!
がん治療にとって、初回治療でいかに寛解に近い状態に持ち込めるか、と同時に、いかに再発を抑えるか、ということが完治(cure)の観点において重要なカギとなる。 この再発を抑えるための昨今の研究の方向性としては、大きく分けて […]
術前免疫療法の最適な効果判定/予後予測の方法は?:最近の肺がんのデータをもとに考える
肺がん治療において、サンドイッチICI(術前+術後ICI)療法の臨床導入が進む中、術前療法の適切な評価法および術後介入の必要性は、残された大きな課題だ。 今年のAACRでは、CheckMate-77T試験(術前Nivol […]
体内時計を制するものは、がん治療を制す!?:免疫療法のタイミングを考える
がん薬物療法の要である免疫療法を実施する際、投与タイミングはどこまで重要か? そもそも生体内には概日リズムが備わっている。Bmal1とClock遺伝子から作られるタンパク質(BMAL1とCLOCK)がヘテロ二量体を形成し […]
メカニズムから考えるTKIとADCの使い分け:HER2変異陽性非小細胞肺がんを例に
2025年8月8日、Zongertinib(HER2-TKI)がHER2変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)の治療薬としてFDAに承認された。HER2を標的とした治療はADCが先行していたが、いよいよTKIの実臨床への導 […]
非小細胞肺がんのIII期N3症例に対して、切除の可能性に期待した術前療法の実施の意義はある?
非小細胞肺がんの術前治療としてのICIの使用が注目され始めてから今日まで、切除可否の判断が難しいいわゆるborderline resectableに対する治療選択が議論となっている(過去記事参照:https://st2b […]





