肺がんにおける術前ICI療法の開発は手術の適応範囲を広げるか?

周術期の全身薬物療法が充実してくる中で、これまで切除不能と判定されていた症例に対し、
①:初診時に切除可能として術前療法の適応となり得るか
②:切除不能として術前治療実施後、その効果によって途中で切除を検討し直すべきか
という疑問が出てくる。
今回はこの問いに関して、JTOのControversies記事(Dickhoff C et al/Moghanaki D et al. JTO 2023)を参考に考えてみた。

まず、従来とは異なるICI治療の登場により、周術期+手術による局所制御が予後改善につながるのではという期待が出てくる。
また、局所再発に対するRT再照射では致死的出血のリスクが、再手術では合併症の割合が高くなることも、手術による局所制御を重要視する根拠となり得る。

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