なぜ分子標的薬は腫瘍細胞を根絶できないのか?
分子標的薬は高い腫瘍縮小効果を持つにも関わらず、ほぼ全ての症例でいつかは必ず再発するという欠点を持つ。一方、ここ数年で急速に開発が進んだ免疫チェックポイント阻害剤 (ICI)は、がんの種類に関わらずある一定の割合で根治を […]
進行期EGFR変異陽性肺がんの初回治療はosimertinib一択か?(その2)
FLAURA試験の画期的な結果を受け、現在のEGFR変異症例に対する治療にはosimertinibが最も優先される流れとなっている。確かにそのPFS延長効果や脳転移への有効性を考えると、osimertinibの魅力が大き […]
免疫チェックポイント阻害剤+化学療法、肺がんにおけるネオアジュバント療法として有望か?
従来の化学療法(chemo)のエビデンスでは、術前(ネオアジュバント)、術後(アジュバント)の成績はほぼ同等であり、ともに手術単独と比べてOSで5%程度の改善が期待できる(NSCLC Meta-analysis Coll […]
肺がん治療におけるリキッドバイオプシー活用への期待
Circulating tumor DNA(ctDNA)の活用は、肺がんや大腸がんなど多くの癌腫において注目を集めており、遺伝子検査目的だけでなく、治療の効果判定やMRDのモニタリング等、使い所は様々である。ここでは、肺 […]
進行期EGFR変異陽性肺がんの初回治療はosimertinib一択か?(その1)
FLAURA試験の画期的な結果を受け、現在のEGFR変異症例に対する治療にはosimertinibが最も優先される流れとなっている。確かにそのPFS延長効果や脳転移への有効性を考えると、osimertinibの魅力が大き […]
コンパニオン診断と薬剤の紐づけまとめ(2023/8/1現在)
次々と増えていくドライバー遺伝子と治療薬、これだけでも複雑なのに、遺伝子変異と治療薬を紐づけるコンパニオン診断薬も統一化されていない状況である。ここではそれぞれの診断薬でどの治療薬が使えるのか整理してみた。一つの検査法で […]
切除不能なIII期EGFR変異肺がんにPACIFICレジメンを使用すべきか?
背景【肺癌診療ガイドライン2021年版】では切除不能Ⅲ期NSCLCの治療として同時化学放射線療法後に免疫チェックポイント阻害薬による地固め療法を行うよう推奨されているが、EGFR+を含めてドライバー変異陽性例に対する当該 […]
肺がんにおけるネオアジュバント療法、免疫チェックポイント阻害剤を使うメリット・デメリット
従来の周術期における化学療法による治療の目的は、『ネオアジュバント(術前)治療→腫瘍縮小とそれによる外科切除を容易にすること』『アジュバント(術後)治療の目的→残存病変の駆逐と再発の防止/遅延』であった。ではICI時代は […]
肺がんにおける術後アジュバント療法、免疫チェックポイント阻害剤は誰に使う?
昨今、ADAURA試験との対比という意味においても周術期ICI治療が活発に議論されるようになってきた。術後アジュバントICI治療としてのIMpower010試験の結果を受け、実臨床で承認される日も近いと思われる。そこで、 […]
肺がんにおける術後アジュバントosimertinibの実施に賛成?反対?
CTONG1104、IMPACT、ADAURA等の試験結果を踏まえ、EGFR-TKIが術後治療の選択肢として実臨床で承認される日も近いと予想される。ここではまずADAURAの結果を踏まえ、今最も承認が近いと予想されるos […]