ドライバー遺伝子変異陽性例に対する治療シーケンス
進行期EGFR変異陽性肺がんの初回治療はosimertinib一択か?(その1)

FLAURA試験の画期的な結果を受け、現在のEGFR変異症例に対する治療にはosimertinibが最も優先される流れとなっている。確かにそのPFS延長効果や脳転移への有効性を考えると、osimertinibの魅力が大き […]

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その他の疑問
コンパニオン診断と薬剤の紐づけまとめ(2023/8/1現在)

次々と増えていくドライバー遺伝子と治療薬、これだけでも複雑なのに、遺伝子変異と治療薬を紐づけるコンパニオン診断薬も統一化されていない状況である。ここではそれぞれの診断薬でどの治療薬が使えるのか整理してみた。一つの検査法で […]

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単語帳
三次リンパ構造(Tertiary Lymphoid Structure: TLS)

生後に非リンパ組織に存在する免疫細胞の組織化された構造物(凝集体)である. 生理的な条件下では見られず、炎症を起こした組織で見られ、慢性炎症性疾患や自己免疫疾患、がんに関連している. その形成のきっかけや腫瘍内免疫応答に […]

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単語帳
リンパ節あれこれ

センチネルリンパ節:Sentinel Lymph Node (SLN)→ 原発巣から直接のリンパ流路上にある最初の腫瘍流入リンパ節(TDLN)と定義され、潜伏転移の可能性が最も高い場所と考えられている. 腫瘍流入リンパ節 […]

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単語帳
エピトープ拡散(epitope spreading)

本来の標的エピトープ(dominant epitope)とは異なるエピトープ(sub-dominant/cryptic* epitope)に対するT細胞応答が誘導されること.——————————————————————— […]

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ドライバー遺伝子変異陽性例に対するICIの使用の是非
切除不能なIII期EGFR変異肺がんにPACIFICレジメンを使用すべきか?

背景【肺癌診療ガイドライン2021年版】では切除不能Ⅲ期NSCLCの治療として同時化学放射線療法後に免疫チェックポイント阻害薬による地固め療法を行うよう推奨されているが、EGFR+を含めてドライバー変異陽性例に対する当該 […]

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周術期ICIの最適なレジメン選択
肺がんにおけるネオアジュバント療法、免疫チェックポイント阻害剤は全例にメリットがあるか?(その1)

従来の周術期における化学療法による治療の目的は、『ネオアジュバント(術前)治療→腫瘍縮小とそれによる外科切除を容易にすること』『アジュバント(術後)治療の目的→残存病変の駆逐と再発の防止/遅延』であった。ではICI時代は […]

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周術期ICIの最適なレジメン選択
肺がんにおける術後アジュバント療法、免疫チェックポイント阻害剤は誰に使う?

昨今、ADAURA試験との対比という意味においても周術期ICI治療が活発に議論されるようになってきた。術後アジュバントICI治療としてのIMpower010試験の結果を受け、実臨床で承認される日も近いと思われる。そこで、 […]

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術後アジュバントとしての分子標的薬の意義
肺がんにおける術後アジュバントosimertinibの実施に賛成?反対?

CTONG1104、IMPACT、ADAURA等の試験結果を踏まえ、EGFR-TKIが術後治療の選択肢として実臨床で承認される日も近いと予想される。ここではまずADAURAの結果を踏まえ、今最も承認が近いと予想されるos […]

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周術期ICIの最適なレジメン選択
免疫チェックポイント阻害剤は術後より術前がbetter?:腫瘍内の免疫細胞にフォーカス

術前ICIは術後ICIよりも腫瘍内T細胞クローンがより顕著に拡大する まず前臨床のエビデンスとして、マウス乳がんモデルを用いた基礎的な検討を行った報告がある(Liu J et al. Cancer Discov 2016 […]

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