術前&術後免疫チェックポイント阻害剤の意義:肺がんにおけるサンドイッチレジメン登場を機に考える

術前+術後(サンドイッチ)ICIレジメンの利点

術後ICIのrationaleの一つとして、術後の免疫抑制(例:炎症性サイトカイン産生の亢進やTreg、TAM、MDSCの活性化と増幅)による転移や血管新生の促進を克服し、免疫抑制を逆転させ、抗腫瘍免疫応答を増強させる目的がある(Mountzious G et al. Nat Rev Clin Oncol 2023)。

これは、術前オンリー vs. サンドイッチの比較において、後者、つまり術後にもICIを継続して行うメリットに繋がってくるのではなかろうか?

加えてサンドイッチの場合の術後レジメンはICI単剤、つまりchemo-freeであるゆえ、ヒストリカルな術後chemo(5-6割)に比べて治療コンプライアンスの向上が期待できることも、サンドイッチレジメン実施の追い風になるのではないか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です