オリゴ再発肺がんに対する最適な治療は?:周術期薬物療法の導入を機に考える

早いものでASCO 2023から1カ月以上の月日が経過した。肺癌領域ではKN-671を始めとした術前+術後ICI治療やADAURAのOSアップデートなど、昨今の時流を反映した周術期の薬物療法に注目が集まった。少なからず次回の肺癌診療GLアップデートでは、これらエビデンスが反映され、周術期ICI/EGFR-TKIが実臨床における標準治療としての立ち位置を確立していくと予想される。

しかし同時に、周術期治療中もしくは治療完遂後(ここが周術期薬物療法の一つのポイントである)に再発した場合の治療をどうするか、という新たな課題も出てくる。とりわけ日本では、比較的しっかりと定期フォローアップが行われ、少数個の微小な転移の段階で検査により発見に至る「オリゴ再発」というパターンも少なくないと思われる。そういったケースでは無症状に近く、患者のPSも良好であることが推察されるため、進行期の治療が最適とは限らないだろう。

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