肺がんにおける切除可否の判断再考:手術が適した症例をどう見極める?
以前の記事の中で、III期肺がんにおける切除の可否の境界設定の難しさについて言及した。
そのときに取り上げたEORTCのコンセンサスレポートが論文になったので(Houda I et al. Lung Cancer 2024)、 これを機に関連データをアップデートしてみたい。
まずEORTCのデータによると、欧州ではT1-2でbulky N2の場合の判断、またmultiple N2や腫瘍径大かつsmall/non-bulky N2の場合の判断が迷う部分となっており、施設や科によっても差が出てきそうだ。