併用療法の意義は?:相加・相乗効果について改めて考える
以前に挙げた「ICI治療において化学療法は積極的に併用すべきか?」の記事の中で、Palmer–Sorger model(Palmer et al. Cell 2017)の論文を取り上げた。今回は、Palmer先生のグルー […]
周術期ICI治療に残されたCQ:今あるデータをもとに考える
肺がんの周術期薬物療法に関して、術前・術後・術前+術後のデータが出揃ってきた。そしてそれに伴い、目の前の患者さんにどのレジメンが最適か、その判断は複雑化している。そこで、周術期ICI療法において個人的に今気になるポイント […]
臨床試験デザインにおいて考えるべきポイント整理(その1)
本来新しい薬剤の効果を評価するための臨床試験、しかし最近は、既に承認されている薬剤の使い方や使うタイミングの評価を目的とした試験も増えてきたように思う。例えば、進行期で使われている薬剤を周術期に導入する目的や、単剤で使わ […]
術前ICI治療の効果判定:病理学的奏効による判断は適しているか?
化学療法時代においては、病理学的奏効(特にpCR)が予後延長のサロゲートであると考えられてきた(Hellmann MD et al. Lancet Oncol 2014)。一方で、昨今周術期への進出が目覚ましい免疫チェッ […]
肺がんにおける術前ICI療法の開発は手術の適応範囲を広げるか?
周術期の全身薬物療法が充実してくる中で、これまで切除不能と判定されていた症例に対し、①:初診時に切除可能として術前療法の適応となり得るか②:切除不能として術前治療実施後、その効果によって途中で切除を検討し直すべきかという […]
免疫チェックポイント阻害剤の投与はいつまで継続すべきか?
ICIをいつまで続けるべきか、これは以前からなかなか答えの出ていないCQである。昨今周術期にまでICIが使われるようになり、術前ICI治療を実施後に術後も継続すべきか、という新たな疑問が出てきている。そこでまずは、今まで […]
肺がんにおける術前・術後免疫チェックポイント阻害剤:メリット・デメリットの整理
Pre-IO時代のエビデンス 近年、周術期ICIレジメンの承認に伴い、背景情報としてpre-IO時代の化学療法(chemo)のエビデンスとなる術前(NSCLC Meta-analysis Collaborative Gr […]
免疫チェックポイント阻害剤のリチャレンジ:周術期免疫療法時代に再考
術前 and/or術後ICIの開発が激戦となっている今、より早期でICIを使った後に再発したときの次治療は、ひとつの重要なCQである。そして当然ながら、ICIリチャレンジも候補に挙がってくるだろう。 そこで今回は、ICI […]
ICI治療において化学療法は積極的に併用すべきか?:進行期肺がんを例に考える
進行期肺がんにおいて、ICI単剤とICI+化学療法併用のどちらが優れているのだろうか。 以前から、FDAのpooled解析(@ASCO 2021)やNEJ057試験(@ASCO 2023)において、少なくとも高齢進行期肺 […]
術前&術後免疫チェックポイント阻害剤の意義:肺がんにおけるサンドイッチレジメン登場を機に考える
術前+術後(サンドイッチ)ICIレジメンの利点 術後ICIのrationaleの一つとして、術後の免疫抑制(例:炎症性サイトカイン産生の亢進やTreg、TAM、MDSCの活性化と増幅)による転移や血管新生の促進を克服し、 […]