ICI治療において化学療法は積極的に併用すべきか?:進行期肺がんを例に考える
進行期肺がんにおいて、ICI単剤とICI+化学療法併用のどちらが優れているのだろうか。 以前から、FDAのpooled解析(@ASCO 2021)やNEJ057試験(@ASCO 2023)において、少なくとも高齢進行期肺 […]
免疫チェックポイント阻害剤を術前&術後の両方で使う意義は?
術前+術後(サンドイッチ)ICIレジメンの利点 術後ICIのrationaleの一つとして、術後の免疫抑制(例:炎症性サイトカイン産生の亢進やTreg、TAM、MDSCの活性化と増幅)による転移や血管新生の促進を克服し、 […]
EGFR変異陽性肺がんの術後治療:最適なシーケンスは?
今年のASCOでADAURAのOSが発表され、益々術後アジュバントosimertinibの処方に追い風が吹ているように感じる。 ADAURAの結果に関して思うところはTwitterなどでも色々とつぶやいてきたので、今回は […]
オリゴ再発肺がんに対する最適な治療は?:周術期薬物療法の導入を機に考える
早いものでASCO 2023から1カ月以上の月日が経過した。肺癌領域ではKN-671を始めとした術前+術後ICI治療やADAURAのOSアップデートなど、昨今の時流を反映した周術期の薬物療法に注目が集まった。少なからず次 […]
周術期の薬剤開発:実臨床における真の価値を評価する最適なエンドポイントは?
周術期においてICIやTKIの開発が進み、その最適なエンドポイントが議論のひとつとなっている。OSこそが真のエンドポイントという考えがある一方で、OSには後治療の影響が入ることで治験薬の直接的な効果が"薄まる"という意見 […]
進行期肺がんにおけるICIと化学療法の使い方をリアルワールドデータから考える:併用か?シークエンスか?
ドライバー遺伝子変異のないNSCLCの初回治療として、免疫チェックポイント阻害剤(ICI)単剤(ICI-mono)に化学療法との同時併用(ICI-chemo)レジメンが加わって4年が経過した。ICI-monoかICI-c […]
肺がん治療におけるリキッドバイオプシーの使いどころは?(その2)
以前書いた記事の中では、病期毎にリキッドバイオプシーの使い道についてまとめた。今回は少し切り口を変えて、リキッドバイオプシーの使用目的である【がん細胞自体の検出】と、【がん細胞がもつ遺伝子変異の特徴の検出】に着目しながら […]
KRAS G12C変異陽性肺がんに対する最適な治療戦略は?:ICI併用かシークエンスか
2021年(日本では2022年)、遂にKRASG12C変異陽性NSCLCに対する分子標的阻害薬が承認されたが、単剤治療の効果はEGFRやALK阻害薬とは異なり限定的なようである。 現在、初回治療で他薬剤との併用療法の開発 […]
EGFR変異陽性腫瘍に対するTKIの効果とICIの効果に関連はあるか?
治療薬開発が次々と進む肺がんの治療選択は、遺伝子変異陽性症例には分子標的薬、陰性症例には免疫チェックポイント阻害剤(ICI)、という簡単な話ではなくなってきている。そこで今回は、分子標的薬が効く集団とICIが効く集団は完 […]