基礎から考える腫瘍免疫
免疫チェックポイント阻害剤の効果と免疫環境:効果の持続性や併用のメリットに必要な条件は?
2025年2月13日
先日開催されたASCO-GI 2025での発表と同時に論文がリリースされたCM 8HW試験(André T et al. Lancet 2025)。今回は、MSI-H/dMMRの進行大腸がんに対するNivo+Ipi vs […]
抗腫瘍免疫における腫瘍局所の意義は?:基礎研究の成果をもとに再考
2024年9月1日
前回の記事の中で、免疫細胞のひとつであるCD4+Tに着目し、[抗原提示細胞]-[CD4+T]-[CD8+T]の三者の協業の重要性について触れた。 今回は、免疫細胞が働く“場”に着目し、特に腫瘍局所の重要性について考えてみ […]
抗腫瘍免疫におけるCD4+T細胞の重要性をもとに、今後の免疫療法について考える
2024年8月26日
CD4+T細胞とCD8+T細胞の密接な関係 CD4+TとCD8+Tの協働は、主にふたつのprimingステップでその重要性が明らかになっている。 まず所属リンパ節では、抗原提示細胞(樹状細胞:DC)はCD4+ […]
がんの再発・再増悪の原因は?:がん細胞側と宿主側から考える
2024年3月8日
以前の記事の中で、休眠状態の“disseminated tumor cell”が免疫監視を逃れる理由は「T細胞との間の相互作用が制限されてしまうこと」という興味深い報告を取り上げた。T細胞と出会う確率が低すぎるが故に、T […]
がん細胞と免疫細胞との出会いの重要性:がん細胞根絶への第一歩?
2024年1月29日
治療介入によって一見根絶されたかのようながん細胞、なぜ長い時間を経て再発してくるのだろうか。最近出た興味深い報告(Goddard ET et al. Cancer Cell 2024)では、休眠状態の“dissemina […]