NSCLC

切除可否の境界と治療選択
肺がんにおける切除可否の判断再考:手術が適した症例をどう見極める?

以前の記事の中で、III期肺がんにおける切除の可否の境界設定の難しさについて言及した。そのときに取り上げたEORTCのコンセンサスレポートが論文になったので(Houda I et al. Lung Cancer 2024 […]

続きを読む
周術期ICIの最適なレジメン選択
免疫チェックポイント阻害剤+化学療法の至適サイクル数は?:過不足のない術前療法を考える

肺がん領域における周術期ICIが注目され始めてから、術前ICI+chemo(→術後ICI)のデータが次々と報告されているが、どれも少しずつレジメンが異なる。 今回は術前ICI+chemoのサイクル数について考えてみる。 […]

続きを読む
オリゴ転移・再発に対する治療戦略
オリゴ転移に対する局所治療の追加は、どんな症例に効果的か?

以前の記事の中で、オリゴ再発に対する最適な治療選択肢について取り上げた。今回はオリゴ転移に関する細かい分類に踏み込み、局所治療の恩恵を最も受けることができる集団はどこかを考察する。議論をシンプルにするために、ドライバー遺 […]

続きを読む
TKI処方の至適化
TKIの休薬の是非を考える:継続使用が必須とは限らない?

TKIを中断する意義 EGFR-TKIに代表される分子標的薬は、高い奏効率やPFS/DFS延長効果が望める反面、根治は目指せないという大きな欠点がある。つまり“がん細胞が存在する限り”、使い続けることが原則になっている。 […]

続きを読む
新薬の台頭に伴う手術・放射線・薬物療法の役割再考
その併用は本当に適切か?:ICI、RT、chemoそれぞれの役割から再考する至適レジメン

切除不能III期非小細胞肺がん(NSCLC)において現在SoCとなっているPACIFICレジメン。しかしながら、PACIFICのサブ解析の結果から、cCRT後のICIまでの期間が短い方が好成績であることが示されており、c […]

続きを読む
新薬の台頭に伴う手術・放射線・薬物療法の役割再考
局所療法と全身療法をどう組み合わせる?病期の枠を超えた”MDT”の可能性を考える

免疫チェックポイント阻害剤(ICI)は、その薬効(特に寛解を目指せるという特徴)が評価され、従来あまり薬物療法の出番がなかった早期がんでの開発も目覚ましい。これは全身療法である薬物療法の適用範囲が広がったことを意味するだ […]

続きを読む
周術期ICIの最適なレジメン選択
術前ICIと手術可否の判断:誰にどのタイミングで実施するのが最適か?

以前の記事の中で、現在の診断基準では“切除不能”とされている症例が、周術期薬物療法の開発に伴い切除可能になり得ること、そしてそのためには術前治療前後でのMDT(多職種間の連携/チーム医療)による評価が必要になることを書い […]

続きを読む
周術期ICIの最適なレジメン選択
周術期における免疫チェックポイント阻害剤治療に残されたCQは?:今あるデータをもとに考える

肺がんの周術期薬物療法に関して、術前・術後・術前+術後のデータが出揃ってきた。そしてそれに伴い、目の前の患者さんにどのレジメンが最適か、その判断は複雑化している。そこで、周術期ICI療法において個人的に今気になるポイント […]

続きを読む
周術期ICIの最適なレジメン選択
肺がんにおける術前ICI療法の開発は手術の適応範囲を広げるか?

周術期の全身薬物療法が充実してくる中で、これまで切除不能と判定されていた症例に対し、①:初診時に切除可能として術前療法の適応となり得るか②:切除不能として術前治療実施後、その効果によって途中で切除を検討し直すべきかという […]

続きを読む
周術期ICIの最適なレジメン選択
肺がんにおける術前・術後免疫チェックポイント阻害剤:メリット・デメリットの整理

Pre-IO時代のエビデンス 近年、周術期ICIレジメンの承認に伴い、背景情報としてpre-IO時代の化学療法(chemo)のエビデンスとなる術前(NSCLC Meta-analysis Collaborative Gr […]

続きを読む