pan-tumor

ICI治療におけるバイオマーカーの課題
免疫チェックポイント阻害剤の効果と免疫環境:効果の持続性や併用のメリットに必要な条件は?

先日開催されたASCO-GI 2025での発表と同時に論文がリリースされたCM 8HW試験(André T et al. Lancet 2025)。今回は、MSI-H/dMMRの進行大腸がんに対するNivo+Ipi vs […]

続きを読む
臨床試験デザインの落とし穴
術前療法 vs. 術後療法、臨床試験データを比較して大丈夫?

進行期がメインの対象であったIOやTKIの薬剤開発も、現在はより早期をターゲットにしたものに移行しつつある。 今回はその中でも周術期の治験を見るときの注意について考えてみたい。 術前療法における治験では、術前治療の前にラ […]

続きを読む
ICI処方の至適化
免疫チェックポイント阻害剤の効果を正しく評価し次治療を考えるために:RECIST評価の限界

免疫チェックポイント阻害剤(ICI)は、特徴的な効果発現パターンを持つことから、従来の化学療法や分子標的薬の効果判定に使われているRECISTによる評価では限界があることが以前から指摘されている。 この点に関してつい最近 […]

続きを読む
ICI処方の至適化
免疫チェックポイント阻害剤の投与はいつまで継続すべきか?(その2)

進行期固形がんに対する免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の最適な継続期間について、先日興味深い論文が報告された(Taieb J et al. J Immunother Cancer 2025)。 この話題は以前の記事で […]

続きを読む
新薬の台頭に伴う手術・放射線・薬物療法の役割再考
放射線療法と免疫療法の併用療法:それぞれの効果を最大限に引き出すには?

以前の記事の中で、局所療法である放射線療法(RT)と全身療法である免疫療法(ICI)との併用の可能性について書いた。その時には、併用がいかに有望であるかについて自信満々に書いたわけだが、最近のデータを見ていると、そう単純 […]

続きを読む
臨床試験デザインの落とし穴
治験の評価対象集団の選び方はそれで大丈夫?:Immortal-time biasの落とし穴

例えば、手術の有無による生存期間の比較を後ろ向きに解析する場合を考えてみる。このとき、単純に『非手術症例=手術歴なしの症例』、『手術症例=手術歴のある症例』と分類すると… 手術予定日までに何らかのイベント発生により脱落し […]

続きを読む
周術期ICIの最適なレジメン選択
周術期IO”狂騒曲”2024 -最適解をどのように導くか?- 

抗CTLA-4抗体や抗PD-1抗体が進行期メラノーマやNSCLCに対する画期的新薬として実地臨床に登場した10年前、企業ではこれら薬剤の周術期への展開を見据え、既に臨床開発の構想に着手し始めていた(と思われる)。そのシー […]

続きを読む
臨床試験の最適なデザイン・エンドポイントの設定
臨床試験デザインにおいて考えるべきポイント整理(その2)

以前の記事の中で、これからの臨床試験デザインにおいて考慮すべきだと思う点についてまとめた。今回はその中でも特にクロスオーバーにフォーカスして更に深堀りしてみた。 まず前回既に書いた通り、臨床試験でよく使われる「クロスオー […]

続きを読む
基礎から考える腫瘍免疫
がんの再発・再増悪の原因は?:がん細胞側と宿主側から考える

以前の記事の中で、休眠状態の“disseminated tumor cell”が免疫監視を逃れる理由は「T細胞との間の相互作用が制限されてしまうこと」という興味深い報告を取り上げた。T細胞と出会う確率が低すぎるが故に、T […]

続きを読む
その他の疑問
JSMO 2024:気になるディスカッションをピックアップ

これまでXでつぶやいた内容も含めて、改めて注目演題についてまとめてみました。これに限らず、明日からも随時Xや記事で情報発信していきます! SY7:その治療、やり過ぎじゃないですか? 新規の薬剤が次々と開発され、ついつい治 […]

続きを読む